第41回メディシナルケミストリーシンポジウム
実行委員長 山脇 健二(塩野義製薬株式会社)
実行委員長を拝命いたしました塩野義製薬の山脇でございます。
第41回メディシナルケミストリーシンポジウムを2024年11月20日(水)~11月22日(金)の日程で、京都テルサにて開催させていただくことになりました。
メディシナルケミストリーシンポジウムは、1979年(昭和54年)に第1回を開催して以来、長い歴史を積み重ねてきており、日本の創薬化学の発展を牽引してきました。この間、日本の各研究機関や企業からは日本発の画期的新薬を多数創出してきており、このメディシナルケミストリーシンポジウムが少なからずそれらの成果に貢献してきたと考えております。国内において創薬化学分野の多くの研究者が一斉に集い、医薬品創製或いはそれに関連する技術の研究成果を共有し、密に議論する場は限られております。メディシナルケミストリーシンポジウムは、そのような場を提供し、日本の益々の創薬力の向上或いは関連研究分野の発展に貢献すると共に、人脈形成に貴重な機会となっております。
第41回は「創薬化学の最前線 力と技、そして創造」というキーメッセージを設定いたしました。創薬化学における多くの研究は1つの技術だけでは完結せず、合成化学はもとより、化合物デザイン、分析や生物活性評価に加え、創薬スピードを向上する技術など多岐に渡る研究が融合して創薬という成果に導きます。1つ1つの技術は非常に貴重であり、それらを生み出す研究者の発想や苦労が創薬の基盤を構築していることは言うまでもありませんが、研究者の創造によりそれらが融合されてシナジーを生むことこそ創薬研究の醍醐味だと考えております。この第41回メディシナルケミストリーシンポジウムでは、最先端の研究成果を披露していただくと共に、それらの融合の機会になることを期待します。
招待講演では、分野のキーオピニオンリーダーとして活躍される先生方に加え、注目すべき研究成果を創出された先生方を中心にご講演していただく予定です。また受賞講演では、医薬化学部会賞や第40回メディシナルケミストリーシンポジウム優秀賞を受賞された研究者の皆様のご発表を計画しています。
一般講演及びポスター発表では、企業や大学で最新の研究を進めておられる研究者の方々に成果を発表していただきたいと思います。前回に引き続き一般講演から選ばれる医薬化学部会MCS優秀賞及び学部生・大学院生を対象とした新人賞に加え、エルゼビア社よりBioorganic Medicinal Chemistry (BMC) 及び Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters (BMCL) のご支援による“BMC/BMCL賞”を設けておりますので、多数のエントリーをお待ちしております。
これまで同様、多くの企業展示も計画しております。日頃の研究推進には欠かせない機器やサービスについて企業担当者の方々と直接対話することによって製品やサービスの理解を深めていただき、日頃の研究の加速化と質の向上にお役立ていただきたいと思います。
皆さんのご期待に沿える内容になるよう努力して参りますので、皆様のご参加をお待ちしております。